たまに水彩絵の具でイラストを塗りたくなるので固形水彩絵具と水筆セットを机の周りに置いています。
線画を万年筆で、その上から水彩絵の具で色つけをしようと思ってたのですが。。
これまで黒インクは「セーラーの極黒」を使っていましたが耐水性がまるでなく、先日「プラチナのカーボンインク」に乗り換えました。
ちなみに愛用の万年筆は「パイロットのプレラ」。「セーラー」「プラチナ」「パイロット」、三つ巴である。
「セーラーの極黒」
極黒のパッケージには「耐水性に優れたインク」と記載がありますが。。。「え、どこが?」て感じです。。1ヶ月とか乾燥させればあるいは、かもしれませんが。僕の使いみちでは全くの”なし”でした。残念です。
ひょっとして個体差?はずれを引いた?と思ってググりまくったけど皆さん同じ感想でした。「ペン画+水彩」用途では使い物になりません。
といいながらも、実は普通のメモ用として何年も使っていました。絵の具を使わない人、普通に「黒のペン」として使う人はとてもいいと思います。または、にじみを気にしないorにじみを活かす使い方、であればよいかと。引いた線は濃くてきれいな黒ですし、通常の使用範囲で(使ったらキャップを締めるとか)あれば顔料とはいえ固まることもなかったです。*顔料は一度乾燥すると水で溶けないそうです
↑パッケージに「耐水性に優れたインク」と。んー…
「プラチナのカーボンインク」
インクを詰め替えてどきどきしつつ線を書いて、上から水筆でなぞってみました。全く問題ありません。乾燥待ち時間もほぼゼロで大丈夫です。色を付けても濁らずきれいに塗れました。
これで「万年筆+水彩絵の具」環境が完成です。もっと早く買い換えればよかった。。
↑あと瓶の形がかっこいい
一目瞭然の比較画像
載せるまでもないですがインク詰め替え前に記念に残しておこうと思って比較で描いてみました。
↑線を引いて、下書きの鉛筆を消したところ。(左のピグマは無視してください)
耐水性とは無関係&筆圧とか紙に付いた手脂などでたまたまかもしれませんが、下書きを消した時にも極黒は線の濃さが若干薄くなったような。。。右のカーボンインクは消しゴムかけてもあまり気になりませんでした。
↑水彩絵の具で着色したところ。
・左のピグマは超ご参考ですが、ばっちり耐水性です。ミリペンはペン先が頑丈ならいいんですけどねー。インク残ってるのに削れてしまって書きづらい状態になるのが残念です。ペン先潰れるまでの使い勝手はトータルで超最高です。
・真ん中が「極黒」です。見るまでもなくにじみまくっています。これでも1時間以上は置いてから塗っているんですが。。。
・右が「カーボンインク」です。線を引いてから5分くらいでしょうか。まったくにじみませんでした。これとは別に5分も置かずに線を引いてすぐに上から色を塗ってみたけど全然大丈夫でした!
↑拡大。左右とも同じ色で塗っています。
インクの乾くスピードなんですかねぇ。よくこれで”耐水性ばっちり”で売り出したなーと思ってしまいます。最新のロットでは改良されているのでしょうか。
線を引いてすぐ水で濡らす、なんてのは想定外なんでしょうねきっと。本来の使い方ではないと。何年も保管しておく書類とか?用なんでしょうか。繰り返しですが普通の黒インクとしては全く問題ないです。
詰め替え
万年筆を1本しか持っていないので今回の入れ替え前に一応ペン先とコンバーターを洗いました。同じ顔料だしいいかなと思ったけど念の為。
洗ってからコンバーター見たら黒い色が付いてしまってますね。まぁこのまま入れてしまいます。
極黒の残りどうしよう。
ということで、万年筆を水彩画の線画に使いたい方は「プラチナのカーボンインク」をおすすめします。
もっと詳しい方は他にも色々なメーカーの黒を試したくなるかもですが、僕の用途ではこれが現状ベストオブベストでした。
引いた線の耐久性?とか、繰り返しの使い勝手とか、劣化具合とかはまた様子見していこうと思います。
↑Amazonだと2022年10月現在で1,600円くらい。ヨドバシだと1,400円ちょっとでした。